
🟢夫婦の悲しい別れ
最後に追って来たのは、変わり果てた姿のいざなみでした。
いざなみは「よくも私に恥をかかせたな!」と激怒していました。
いざなきはちびき岩(千人かかってやっと動くくらい大きな岩)で黄泉比良坂の入り口を塞ぎました。
🟢ののしり合う二人
その岩を挟み、二人はののしり合いました。
いざなみは「愛しい我が夫よ、あなたがこんなことをするなら、私はあなたの国の人を一日千人しめ殺しましょう」と言いました。
いざなきは「愛しい我が夫よ、そんなことをするなら、一日千五百の産屋を建てよう」と言いました。
こうして、毎日必ず千人が死に、千五百人が生まれることになりました。
🟢あの世とこの世の断絶
夫婦は永遠に別れました。死の世界とこの世の行き来が完全にできなくなりました。
いざなみは黄泉の国の神となり黄泉津大神(よもつおおかみ)となりました。
ちびき岩は道返之大神(ちがえしのおおかみ)と名付けられました。

この回の深掘り考察↓
いざなみが黄泉津大神に変貌したエピソードは、あの世とこの世の断絶を描いており、以下の説があります。
説
01
これまでは切り離されていた遠い国が、天皇系列の統治領域に組み込まれたエピソードではないかという説
説
02
いざなみが黄泉の国の主宰神となったことで、黄泉の国のトップの地位が交替したエピソードではないかという説。
説
03
死者復活の古代葬送儀礼の否定、これを明確に伝えるためのエピソードではないかという説。
